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2012年8月22日

第80回日経健康セミナー21開催

 「歯周病予防は検査から~全身の健康のために~」をテーマに

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 さる8月22日(水)、日経ホール(東京都)において、「第80回日経健康セミナー21」(日本歯周病学会、日本経済新聞社主催)が「歯周病予防は検査から~全身の健康のために~」をテーマに、533名の参加者を集めて開催された。

 会場では、開会挨拶として、中島信也氏(日本歯科医師会常務理事)、江藤一洋氏(日本歯科医学会会長)、吉江弘正氏(日本歯周病学会理事長)がそれぞれ登壇。その後、基調講演1「検査でわかること~歯周病予防で全身を守る~」(西村英紀氏、日本歯周病学会常任理事)が行われた。西村氏は「歯周病の症状は、病原菌の増殖と炎症とに分かれるが、いずれも検査をして状態を把握しなければ治療はできない。全身の健康を守るためにもぜひ検査を受けて欲しい」と歯科を受診する必要性を強調した。

 つぎに基調講演2「激増する糖尿病からカラダを守る」(清野 裕氏、日本糖尿病協会理事長)が行われた。清野氏は医師の立場から歯周病と糖尿病の関係を解説。「糖尿病患者の約60%が『糖尿病連携手帳』を持っているが、これは主に医師のためのもの。医師は歯周病に関しては素人なので、ぜひ歯科を受診し検査を受けて欲しい」と述べた。

 その後のパネルディスカッション「歯周病から国民を守る」には、パネリストとして、川口 浩氏(衆議院議員、歯科医師)、鳥山佳則氏(厚生労働省保険局歯科医療管理官)、清野氏、西村氏、コーディネーターとして好本 恵氏(アナウンサー、十文字学園女子大客員教授)が登壇し、事前に集められた会場からの質問にそれぞれの立場から回答がなされた。最後に好本氏がパネリストらの意見を総括し「歯が口腔内にあるかぎり歯周病のリスクは必ずあるので、うまく歯周病菌をコントロールして付き合っていくことが大切」と締めくくった。

 沼部幸博氏(日本歯周病学会副理事長)が閉会の辞を述べ、本セミナーは盛会のうちに幕を閉じた。