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2012年9月22日

日本歯周病学会2012秋季学術大会(第55回)開催

「歯周治療のリスクマネジメント ―その時あなたならどうしますか―」

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 さる9月22日(土)、23日(日)の両日、つくば国際会議場(茨城県)において、日本歯周病学会2012秋季学術大会(第55回)が盛大に開催された(伊藤公一大会長、吉江弘正理事長)。本学会の秋季学術大会は、大学歯学部または歯科大学が存在しない地域での開催が通例となっており、今回は茨城県つくば市での開催となった。また当日はあいにくの天候にもかかわらず、1,000名以上の参加者で賑わいをみせた。

 本大会の22日は各種委員会、理事会のみで、学術大会としてのプログラムは23日のみの開催であり、大会テーマに「歯周治療のリスクマネジメント ―その時あなたならどうしますか―」が掲げられた。「新たな視点から歯周病原菌に対するリスクマネージメントを考える―歯周病研究における嫌気性菌代謝産物の意義―」(落合邦康氏、日大教授)、「糖尿病と炎症―歯周病を含めて」(門脇 孝氏、東大教授)、「喫煙者のリスクマネジメント」(高橋裕子氏、奈良女子大教授)の特別講演3題、「歯周炎の再発リスクは予測できるか」(座長:高柴正悟氏、岡山大教授/中川種昭氏、慶應大教授)、「インプラント治療のリスクマネジメント」(座長:小方頼昌氏、日大松戸教授)のシンポジウム2題のほか、認定医・専門医教育講演、市民公開講座、ランチョンセミナー6題、歯科衛生士教育講演、一般演題および臨床(認定医・専門医)、歯科衛生士臨床ポスター発表(合計158題)などが行われた。

 特別講演の3題(酪酸、糖尿病、喫煙)とシンポジウムの2題(歯周炎の再発リスク、インプラント治療)は大会テーマで則った内容で、とくにPeriodontal Medicineの領域ともいえる特別講演3題に至っては、その道のエキスパートが招聘され、各々の学会および協会と日本歯周病学会とでの具体的な連携事項、これからの展望までが触れられた。また、時節柄、市民公開講座は「災害時歯科医療のリスクマネジメント」をテーマに行われ、厚労省と宮城県歯科医師会の大規模災害対策本部から演者が招聘され、盛況となった。