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2012年10月13日

川崎市幸区歯科医師会、災害対策講演会を開催

女川町での震災経験を木村 裕氏が報告

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 さる10月13日(土)、川崎市歯科医師会館(神奈川県)において、平成24年度川崎市幸区歯科医師会災害対策講演会(井田晴夫会長)が開催された。

 会場では井田晴夫会長による挨拶後、講師として木村 裕氏(女川地区仮設歯科診療所)が「宮城県牡鹿郡女川町における東日本大震災後の歯科医療体制の再構築」と題して登壇。木村氏は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の状況について、多くの写真を供覧しながら詳説するとともに、震災直後の救急医療体制への対応や歯科診療体制を確立するために奔走したことなどを報告した。また、歯科医療従事者の心疾患や糖尿病など全身疾患の基礎的知識の必要性についても触れた。

 最後に木村氏は、大潮と大雨が重なると水没する地域やいまだに山積みとなっているがれきがあるなど、震災後の女川町の人口流出とあわせて復興への道のりは依然として険しい状況であることについても言及。しかし現在では、多くの歯科医療関係者やボランティアの支援によって仮設歯科診療所が立ち上げられたことに対して感謝の意を示すとともに、復興には行政や家族、地域住民の協力が必要不可欠であることを強調した。