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2012年10月20日

第14回メットキューブ・NST研究会開催

NSTの重要性が再認識される

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 さる10月20日(土)、ニッショーホール(東京都)において、第14回MeT3(メットキューブ)・NST研究会(当番世話人:稲川利光氏、代表世話人:小西敏郎氏)が開催され、医師、看護師、理学療法士、栄養士など多職種が参加した。本研究会は、医師や看護師、コメディカルを対象として、NSTやクリニカルパスをはじめとするチーム医療によって、より高い質の医療を目指すための情報交換と討論の場の提供を目的とする会である。

 会場では、稲川利光氏(NTT東日本関東病院リハビリテーション科部長)による開会の辞の後、一般演題8題が行われ、回復期リハビリテーション病院の入院患者の栄養管理に関する研究などが発表された。

 つぎに、「明日につながるリハビリテーションと栄養の輪」と題するシンポジウムが行われ、歯科医師の立場から「栄養管理におけるチームアプローチと口腔ケア」(志村真理子氏、NTT東日本関東病院歯科口腔外科)、理学療法士の立場から「リハビリテーションの実際と栄養」(坂田晋一氏、世田谷記念病院回復期リハビリテーションセンター)、管理栄養士の立場から「リハビリテーション科と栄養部のコラボレーション」(種村陽子氏、東京慈恵会医科大附属第三病院栄養部)がそれぞれ行われた。そのなかで志村氏は、外来および病棟で取り組んでいるNSTを紹介しながら、1人の患者さんを診るための多職種協働の必要性を強調。また、口腔ケア充実のために歯科医療従事者の栄養管理に関する知識の習得についても言及した。

 その後、特別講演「リハビリテーション栄養とサルコペニア~栄養ケアがリハを変える~」(若林秀隆氏、横浜市立大附属市民総合医療センターリハビリテーション科助教)が行われた。若林氏は診断が難しいとされるサルコペニアについて、多くの文献を紐解きながらリハビリテーション栄養の考え方や実践方法などを紹介した。また、口腔状態(口腔・咀嚼機能)と栄養障害の関連についても触れ、示唆に富んだ内容に講演終了後には時間を制限するほど会場から質問があいついだ。