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2012年10月21日

日本小児歯科学会 第27回関東地方会大会開催

「子どもたちの口腔を育てる―これからの小児歯科の役割―」をテーマに

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 さる10月21日(日)、昭和大学旗の台キャンパス(東京都)において日本小児歯科学会 第27回関東地方会大会(野島 洋大会長、関口五郎準備委員長)が、「子どもたちの口腔を育てる―これからの小児歯科の役割―」をテーマに開催され、特別講演、基調講演、歯科衛生士セミナー、ポスター発表などが行われた。

 特別講演には井上美津子氏(昭和大歯学部小児成育歯科学講座教授)を招聘し、「歯科からの食育を考える―小児期からの食育支援―」と題して行われた。氏は、2005年の食育基本法が施行してからの主な流れを示した他、小児の口腔の発達ステージに即した食育支援について解説した。また、窒息予防も歯科からの食育の1つであるとし、日本歯科医師会が発行する窒息予防のポスターなどを示しながら、食品の選択だけでなく、食べ方や食べる量なども指導していくべきとした。

 基調講演では「食の選択力と健康―小児齲蝕から肥満・糖尿病まで」をテーマに花田信弘氏(鶴見大歯学部教授)による講演が行われた。花田氏は、高GI値(high glycemic index)を示す食品摂取は肥満や糖尿病などを招くことから、子どもの頃から食の選択力をつけるべきであるとした。そしてこれらの高GI値食品は、糖や炭水化物などう蝕予防のターゲットとなる食品でもあることから、従来のう蝕予防とあわせた食事指導を歯科医療者がしていくべきであると述べた。

 今回は、関東地方会としては過去最多の830名以上を数え、なかでも歯科衛生士は150名以上がつめかけ、終始賑わいをみせた。