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2012年10月28日

第56回大阪小児歯科専門医臨床研究会(OSP)研修会開催

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 さる10月28日(日)、TBホール(大阪府)において第56回大阪小児歯科専門医臨床研究会(OSP)研修会(吾妻昭夫会長) が開催され、約150名が参加した。本研究会は、1977年に大阪で小児歯科を専門とする開業医により結成され、 発展してきた会である。月例会による勉強会の他、毎年秋には研修会を開催している。第56回目の研修会である今回は、 特別講演に旭山動物園(北海道旭川市)・前園長の小菅正夫氏を迎えて行われた。

  吾妻会長によるあいさつの後、会員らによる発表6題が、以下の演題で進められた。
・「どんぐり小児歯科10年間の歩み」(土井和弘氏、大阪府開業)
・「リガチャーワイヤーを用いた乳歯冠誤飲・誤嚥防止について」(金沢真亨氏、大阪府開業)
・「介助歯磨きによる血液汚染の要因―正しい歯磨き法が手の汚染を防止するか?―」(副嶋之彦氏、大阪府開業)
・「母子感染予防は大間違い!無視感染だよ!―本院におけるう蝕予防指導の実際 その1」(岡本 真氏、大阪府開業)
・「幼児における就寝時刻と齲蝕罹患性との関連性について」(浜口沙織氏、野々村小児歯科クリニック・歯科衛生士)
・「乳切歯・犬歯の形態および歯数異常と後継永久歯との関係 さらに10年間の変化の比較について」(水野愛美氏、ハート小児歯科・歯科衛生士)

 つづいて特別講演「旭山動物園の動物たちは、なぜ元気なのか?~そこに現代っ子をさらに元気にするヒミツが隠されているかも!?~」が、小菅氏によって行われた。小菅氏は、入園者減少により廃園の危機にあった旭山動物園を、日本一の動物園へと導いた著名な人物である。再興にあたっては動物の幸せな暮らしをまず考えたという。その幸せな暮らしとは、動物それぞれがもつ能力を発揮できる環境や、生態に即した生活スタイルなどの構築であり、環境が整えられた園で過ごす動物の様子を、動画を交えて紹介した。