さる11月18日（日）、浜離宮朝日ホール（東京都）において、2012年度東京SJCDハイジニストミーティングが開催され、会場には約110名が参集した。

　日高豊彦氏（東京SJCD会長）による開会の辞で幕を開けた本会では、鈴木朋湖氏（歯科衛生士／フリーランス）を講師として招聘。「ハイジニストの役割～その視点とスキル～」と題して３部にわたり講演が行われた。本講演は、事前に会員からアンケートで寄せられた疑問をもとに内容が構成されたもので、SRPやインプラントのメインテナンス、電動ブラシの効果、補綴物周囲のマージン部のケア、歯肉のケア、咬合など話題は多岐にわたった。鈴木氏はこれらの話題に対して自らが担当したさまざまな症例を用い、実際の対応と必要な知識について詳細に解説。多様化する歯科治療に対して歯科衛生士も各治療の特徴や注意点を把握する必要があるとした。また、疾患の状態はもちろん、患者の生活習慣や、性格はひとりひとりまったく異なることをわかったうえで、患者からヒアリングした「どうしたいのか」「どんな不安や不満があるのか」の解決を目標として、治療の計画・実行をすることが重要であると述べた。

　その後、歯科衛生士による会員発表として、「インプラント外科のチームワーク～患者管理　術前・術中・術後～」（山下久美子氏／せん歯科医院）、「信頼関係を築く大切さを学ぶ」（赤木允美氏／ITO DENTAL OFFICE）が行われた。