さる12月15日（土）、グランドヒル市ヶ谷（東京都）において、NPO法人　口腔がん早期発見システム全国ネットワーク設立記念総会（千葉光行理事長）が開催された。本ネットワークは、全国の開業医と二次医療機関がネットワークを構築し、増加する口腔がんの早期発見に寄与しようと設立されたもの。

　会場では、千葉光行理事長（歯科医師、前市川市市長）による挨拶後、本ネットワーク設立の背景と今後の展開について、山根源之副理事長（東歯大名誉教授）と田中陽一監事（東歯大市川総合病院教授）よりスライド資料をもとに概説された。山根副理事長は、歯科医師の社会的地位の向上のために歯科検診から口腔がんを含めた口腔検診の必要性を強調した。田中監事は、歯科診療所における早期発見と早期治療のための医療機関ネットワークの構築について、今後は関連学会とも協力した口腔がんに対する啓発活動や、インターネットを活用した研修会を開催していくとした。

　来賓には浅野薫之氏（千葉県歯科医師会会長）、横山正秋氏（徳島県歯科医師会理事）、長谷川　勝氏（市川市歯科医師会会長）、今村貴彦氏（柏歯科医師会会長）、石川祥一氏（東京都江戸川区歯科医師会会長）なども詰めかけた。
　
　「食べる・話す」など、口の健康が生活の質に関係することが国民にも周知されつつある昨今、このような活動が広く普及していくことが望まれる。今後の取り組みに注目したい。