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2008年5月24日

日本接着歯学会緊急シンポジウム開催

接着ブリッジの保険導入を受けて

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 さる5月24日(土)、シェーンバッハ・サボー(東京都)において、日本接着歯学会(田上順次会長)緊急シンポジウム「接着ブリッジによる欠損補綴」が行われた。本シンポジウムは、本年4月の診療報酬改定において、接着ブリッジが条件付ながら健康保険に導入されたことを受けて開催されたもので、座長に安田 登氏(東京都開業)を迎え、以下の4題が披露された。
・「接着ブリッジ―文献からわかること―」(矢谷博文阪大教授)
・「接着ブリッジの基本術式」(田中卓男鹿大教授)
・「接着ブリッジの適応禁忌と臨床成績」(松村英雄日大教授)
・「健康保険に導入された接着ブリッジ」(安田氏)
 接着ブリッジは、昭和50年代後半にブームとなって一般臨床家に広まった少数歯欠損補綴法のひとつであったが、リテーナーの脱離等のトラブルが多かったこともあって、一時期適応症の選択が困難になった経緯がある。近年、低侵襲でのやり直しが可能なことや、世界をリードする本邦の接着歯学の発展もあって、改めて注目されてきた接着ブリッジが保険導入された背景とその術式、適応症を各演者がわかりやすく解説した。残念ながら、今回の保険導入は前歯部での処置に限ったものであることから、これらの情報が広く一般臨床家に向けて発信される機会が待たれる。