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2013年5月12日

「第2回TCHの概念と現時点でのコンセンサスをお知らせする会」開催

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 さる5月12日(日)、八重洲ダイビル第2会議室(東京都)において、「第2回TCHの概念と現時点でのコンセンサスをお知らせする会」(TCH研究会主催)が開催された。

 TCH(Tooth Contacting Habit)とは、日中に上下歯列を接触したままにする習癖行動のことで、杉崎正志氏(東京慈恵会医科大附属病院歯科)、木野孔司氏(医歯大)らが提唱した概念。本研究会は、杉原成良氏(東京都開業)をリーダーとし、TCHの是正を一般の歯科治療における「力のコントロール」に応用することを研究、発信する歯科医療関係者のスタディグループである。

 当日は、まず同会のオブザーバーを務める西山 暁氏(医歯大)が「TCHの基礎」と題して講演。総論として、顎口腔系への力としてのTCHの位置づけ、TCHと顎関節症との関連性や現在行われている研究などを解説した。

 次に、櫻井善明氏(東京都開業)が、「TCHの現状」と題して講演。開業医の視点から、日常臨床でTCHをどのようにとらえているかを解説。続いて、杉原氏が「TCH是正指導の実際」と題して、TCHに関する患者への質問表の紹介や、コンサルテーション時の勘どころなどを丁寧に解説した。

 その後は、「第1回TCHアドバンスミーティング」と題した情報交換会も行われた。質疑応答では、満員の会場からたくさんの質問が寄せられ、開業歯科医・歯科衛生士のTCHに対する関心の高さがうかがえた。