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2013年7月7日

第24回歯科保健医療国際協力協議会総会および学術大会開催

「飛び出せ世界へ~新たな国際歯科保健~」をテーマに

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 さる7月7日(日)、東京医科歯科大学(東京都)において、第24回歯科保健医療国際協力協議会総会および学術大会(JAICOH、白田千代子会長)が「飛び出せ世界へ~新たな国際歯科保健~」をテーマに開催された。会場では、一般演題13題、特別講演1題、歯科衛生士シンポジウムが開催され、国際歯科保健にかかわる会員のほか、歯科学生など約100名が参加し盛況となった。前日6日(土)には、国際歯科保健活動に参加した学生セッションも設けられた。

 午後の部では、まず相田 潤氏(東北大大学院歯学研究科国際歯科保健分野准教授)による特別講演「国際歯科保健で教わったことと健康格差」が行われた。相田氏は、学生時代に国際歯科保健にかかわった経験に触れながら、現在自身の研究につながっている健康格差を中心に概説。国内外の数多くの研究データを供覧し、近年注目されている健康格差の原因とされる社会的決定要因や、健康格差縮小のための人々のつながりから生み出される資源であるソーシャルキャピタルの重要性について、示唆に富んだ話が展開された。

 その後、歯科衛生士シンポジウム「世界中の笑顔のために~歯科衛生士だからこそできること~」(座長:白田千代子氏、沼口麗子氏)が行われた。継続的に国際歯科保健活動に参加している根木規予子氏(ネパール歯科医療協力会)、藤山美里氏(NPOカムカムクメール)、米花佳代子氏(日本モンゴル文化経済交流協会)、鈴木千鶴氏・飯田好美氏(南太平洋医療隊)の5名の歯科衛生士から、それぞれの発展途上国における活動報告や今後の展開について発表がなされた。発表終了後に行われたパネルディスカッションでは、国際協力に関心のある学生に対して演者からメッセージが送られた。