さる8月11日（日）、月星歯科アネックス・セミナー室（愛知県）において、CEセミナー新館完成記念講演会（CEセミナー主宰：月星光博氏）が開催された。本講演会は、本年2月にCEセミナーの会場であった月星歯科クリニックが増改築され、月星歯科アネックス・セミナー室となって生まれ変わったことを記念に行われたもの。当日はCEセミナー受講経験者および講師陣と月星歯科クリニックスタッフらを含めて約100名の参加者を得て賑わいをみせた。

　講演会の講師には石井　宏氏（東京都開業）が招聘され、「北米での歯内療法専門医教育とその実践」をテーマに3時間じっくりと単独講演。石井氏がペンシルバニア大（米国）で受けてきた専門医教育（大学院）から、顕微鏡を用いた歯根端切除術を含めた歯内療法学的な問題解決法を披露。日本における歯内療法の成功率が50％であることに触れたうえで、臨床診断・意思決定のスキルのなさ、基本コンセプトを厳守する（ラバーダム防湿をしないなど）といった発想の欠如がこの状況を招いていることを指摘。エビデンスと臨床ケースを用いながら、詳しく解説された。最後の外科的歯内療法の項の解説時間が少なくなってしまい、動画を中心に駆け足的な終盤となってしまったが、月星氏からは「CEセミナー」の歯内療法講座のコンセプトに近い旨、コメントを受けていた。

　その後、鏡開きおよび場所を移して記念パーティが行われ、月星氏の10年後の記念講演会開催の発言が出るなど、終始盛り上がった催しとなった。