Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2013年10月19日

第11回フォーラム8020開催

「国民の歯とお口の健康」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる10月19日(土)、歯科医師会館において、「第11回フォーラム8020」(公益財団法人8020推進財団主催)が、「国民の歯とお口の健康~歯科口腔保健法の成立を受けて高齢社会の中での歯の喪失予防をどう考えるか~」をテーマに開催され、200名以上が参加した。

 山科 透副理事長の挨拶後、会場では(1)「う蝕予防」、(2)「歯周病予防」、(3)「歯科口腔保健法と都道府県条例」、3つのテーマでそれぞれ講演が行われた。以下に演題・演者を示す。

1)「カリエスフリー、むし歯0(ゼロ)社会について」(神原正樹氏、大歯大口腔衛生学講座教授)
2)「フッ化物利用よるう歯予防~水道水フロリデーションと健康社会」(小林清吾氏、日大客員教授)
3)「健康長寿社会を実現するための定期歯科検診と歯周病予防、特にだ液検査について」(花田信弘氏、鶴見大歯学部探索歯学講座教授)
4)「歯周病予防のための検査」(吉江弘正氏、新潟大大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座歯周診断・再建学分野教授)
5)「歯科口腔保健の推進に関する法律について」(小椋正之氏、厚生労働省医政局歯科保健課課長補佐歯科口腔保健推進室室長)
6)「県条例に対する具体的取り組みをどう考えるか」(三木昭代氏、一般社団法人埼玉県歯科医師会理事地域保健部副部長)

 その後、深井穫博氏(公益財団法人8020推進財団専務理事)の座長のもと、「歯科口腔保健法の成立を受けて高齢社会の中での歯の喪失予防をどう考えるか」をテーマとするシンポジウムが行われ、山科副理事長と講演した6名それぞれの立場から歯の喪失防止についての課題や対応など意見が交わされた。

 本フォーラムでは、同財団が日本歯科医師会とともに目指す「8020健康長寿社会(8020達成者が50%を超える社会)」の実現に向け、う蝕や歯周病予防に関する皆保険制度の見直しの検討、そのためのエビデンスの蓄積、受け皿となる診療所機能の充実など、歯科医療を取り巻く諸課題の解決に向けた対策が急務であることがうかがえた。