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2013年11月3日

Jan Lindhe氏・Niklaus P. Lang氏 二大巨頭による特別講演会開催

「ペリインプラントロジーの世界;それは生物学から始まった!」をテーマに

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 さる11月3日(日)、4日(月)の両日、ベルサール汐留(東京都)において、Jan Lindhe氏(イェテボリ大名誉教授)とNiklaus P. Lang氏(ベルン大名誉教授)の二大巨頭による特別講演会(AFD主催、岡本 浩代表)が「ペリインプラントロジーの世界;それは生物学から始まった!」をテーマに開催された。本会では、ヨーロッパの歯周病学会およびインプラント学会で人気のセッションを日本で再現されるということで、国内外から大勢の歯科医師・歯科衛生士が参集し、2日間とも会場は満席となった。

 1日目の午前の部では、まずLindhe氏が導入として、「臨床歯周治療;その50年間を振り返って」と題して講演した。氏は、1964年より始まった近代歯周病学の研究で明らかにされてきたエビデンスを多数の文献を交えながら解説。歯周治療の根底にあるのは生物学的根拠に基づいた感染のコントロールであり、特に歯肉縁下のプラークコントロールが重要であるという認識を再確認した。

 午後の部では、まずLang氏が登壇し、自身の症例を供覧しながら、歯周治療のゴールは何か、何をもって「成功」とみなすべきかについて自身の見解を述べた。その後Lindhe氏が再び登壇し、抜歯後の歯槽骨の変化について解剖図を示しながら説明した。最後に、Lang氏がオッセオインテグレーションに関する新しい見解について解説した。講演後に行われた両氏による質疑応答では、会場から多数の質問があがり、時間を制限するほど熱いディスカッションが交わされた。

 2日目も両氏が再び登壇し、インプラント周囲炎の病因と発症、インプラント周囲炎の診査と診断、天然歯とインプラントによる修復の長期予後、即時埋入に関する真実と虚構などについて詳細に講演した。

 また、今年がLindhe氏と岡本氏が出会ってちょうど40年であることと、Lindhe氏に日本政府が旭日章叙勲を決定したことを祝し、スペシャルパーティーも盛大に開催された。