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2013年11月9日

日本口腔リハビリテーション学会学術大会開催

「超高齢社会のニーズを再考する~『食』のサポートの視点から」をテーマに

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 さる11月9日(土)、10日(日)の両日、鶴見大学会館(神奈川県)において、第27回日本口腔リハビリテーション学会学術大会(小川 匠大会長、覚道健治理事長)が「超高齢社会のニーズを再考する~「食」のサポートの視点から」をテーマに開催された。なお、日本口腔リハビリテーション学会は、本年4月1日に日本歯科医学会第20認定分科会に登録されており、今回が登録後初めての学術大会開催となる。

 まず、基調講演「リハビリテーション歯科医学のこれまでとこれから」では森戸光彦氏(日本老年歯科医学会理事長)が登壇し、超高齢社会においては、従来型の保存・修復治療の必要性は変わらないが、生活やQOLの向上・回復のための歯科医療が求められていると述べた。

 また、教育講演「嚥下機能が低下した高齢者の栄養管理」では、栢下 淳氏(県立広島大学人間文化部健康科学科教授)が登壇し、高齢者における栄養状態の重要性、食事を形態調整した場合には単位重量当たりのエネルギー量やたんぱく質量が低下し低栄養になりやすいこと、急性期・回復期病院および高齢者福祉施設における嚥下調整食の標準化等について講演した。

 その他、特別講演「神経筋疾患と摂食嚥下・口腔リハビリテーション」(野崎園子氏、兵庫医療大リハビリテーション学部・大学院医療科学研究科教授)、シンポジウム3題(「リハビリテーションとしての口腔ケア」「顎骨欠損における補綴療法、外科療法について」「口腔リハビリテーションはどこまできているか」)、一般演題18題、ランチョンセミナーが行われた。シンポジウム、一般演題ともに、歯科医師、歯科衛生士、理学療法士、言語聴覚士と本学術大会のテーマである「食のサポート」に携わる職種が登壇し、多職種連携を意識させるものとなっていた。

 なお、次回の学術大会は2014年11月23日(日)、24日(月)に大阪市中央公会堂にて開催予定。