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2014年1月25日

「第12回 モリタ技工フォーラム2014 TOKYO」開催

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 さる1月25日(土)、御茶ノ水ソラシティ(東京都)にて、第12回モリタ歯科技工フォーラム2014 TOKYO(株式会社モリタ主催、森田晴夫代表取締役社長)が開催され、550名が参集した。

 今年の歯科技工フォーラムでは、大ホールではCAD/CAM、Denture、Estheticの3つのセッションの講演が行われた。CAD/CAMセッションは、加藤尚則氏(カナレテクニカルセンター)による「A Revolution Of FZC~KATANA Zirconia HT/ML ~」と崎田竜仁氏(鹿児島ミリングセンター)による「急速に拡がって来たCAD/CAMジルコニアの色調をどのように考えデザインをどのようにするのか」、Dentureセッションでは堤 崇詞氏(PTD LABO芦屋)による「無歯顎 総義歯における技術の本質」、Estheticセッションでは、大谷一紀氏(東京都開業)による「個々の患者に応じたオールセラミック修復の支台歯形成の提案」と湯浅直人氏(大谷歯科クリニック)による「前歯部セラミック修復における陶材築盛の理論と実践~自然感を高めるインターナルステイニングテクニックの応用~」が行われた。

 また、今年からの新たな企画として講演にデモを組み合わせた「ハンズオン」が行われ、こちらはCeramicが加藤氏による「これで解決!Value Control~材料を理解する事で変わる築盛テクニック~」、Hybridが土師幸典氏(ハゼ・デンタル)による明日から役立つ エステニアC&B技工のヒント」、Dentureが奥森健史氏(デンタル・プログレッシブ)による「サベイドクラウンか パーシャルデンチャーへの連携」、Implantが五十嵐 智氏(Correct-design)による「ファイナルを意識したプロビジョナル製作時のポイント 超入門編」が行われた。

 年始の恒例行事となっている本フォーラム、今年はクラレノリタケデンタルの新たなジルコニアブロックである「KATANA Zirconia HT/ML」が印象に残った。急速に広まっているフルジルコニアクラウンであるが、現状、関連する新たな材料が続々とリリースされている状況でもあり、まだその製作方法が確立されていないような印象を受ける。しかし、その中でも明らかに製作される補綴物の質は上がってきているのも確かで、今後に期待していきたい。

 なお、同フォーラムで行ってきた歯科技工登竜門は、来年からテクニカルコンテストに形を変えるようである。新しい有能な歯科技工士の登場にも期待したい。