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2014年1月26日

第23回ライオンNew Yearセミナー開催

「健康寿命の延伸をめざして―歯科衛生士が支えるすこやかな心身―」をテーマに

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 さる1月26日(日)、津田ホール(東京都)において、「第23回ライオンNew Yearセミナー」(公益財団法人ライオン歯科衛生研究所主催、藤重貞慶理事長)が「健康寿命の延伸をめざして―歯科衛生士が支えるすこやかな心身―」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士など419名が参集し、大盛況となった。

 藤重理事長の挨拶の後、午前の部では森谷敏夫氏(京大大学院人間・環境学研究科応用生理学研究室教授)による基調講演「からだと心の健康づくり~体・心・脳という3つの視点から健康長寿を目指す~」が行われた。健康づくりにおいて運動や栄養摂取の必要性はよくいわれているものの、「なぜ運動が体によいのか」「なぜ運動不足が生活習慣病を引き起こすのか」という部分までは詳しく伝えられていないのが現状。そこで森谷氏は、人体が機能するためのメカニズムから運動の必要性を説いたうえで、さまざまな研究データを提示しながら、人の筋肉は年をとることで衰えるのではなく、運動しないことで退化するものであるとした。また栄養に関しては、昨今はやりの糖質制限ダイエットを挙げ、「ラットの研究をもとにしたもので人に適応できるものではない。糖質が脳に栄養を与えることのできる唯一の成分であることから糖質不足になれば、脳や体が「飢餓状態」に陥ってしまう」などと否定した。そしてダイエットには脂質を減らし、運動を継続することが重要であると訴えた。

 午後の部では、眞木吉信氏(東歯大教授)による座長のもと、「いつまでも美味しく味わうために」(佐藤しづ子氏、東北大大学院歯学研究科口腔診断学助教)、「21世紀の科学で語るペリオドントロジー」(天野敦雄氏、阪大大学院歯学研究科予防歯科学教授)、「口から食べることの素晴らしさ」(野原幹司氏、阪大歯学部附属病院顎口腔機能治療部医長)の3演題が行われた。