さる2月20日（木）、スリーエムヘルスケア株式会社（東京都）において、同社（東京都、三村浩一代表取締役社長）による「3M™ ESPE™ダイレクトクラウン」（大臼歯）発売記者発表会が開催された。本製品は、チェアサイドにおいてクラウンの製作からセットまでを、低価格で即日完了（One Dayトリートメント）できる世界初の歯科材料として、2013年10月に小臼歯が発売され、本年2月1日から大臼歯の販売が開始された。

　会場ではまず、毛利和人氏（スリーエムヘルスケア株式会社歯科用製品事業部部長）より、挨拶および会社概要について紹介がなされた。引き続き、鈴木　順氏（同社歯科用製品事業部マネジャー）より、ダイレクトクラウンのコンセプトおよび製品の特長、販売方法などについて説明がなされた。そのなかで氏は日本の歯科市場の将来像について、「同製品はメタルクラウン（保険適用）や金属焼き付けポーセレンなど（保険適用外）の中間に位置づけられる」と述べ、同製品の普及によって患者さんの選択肢が増えることに期待を寄せた。

　その後、本製品の開発に参画し、インストラクターを務める大谷一紀氏（東京都開業）より、講演およびデモンストレーションが行われた。

　なお、本製品の販売方法は、ハンズオンセミナーを受講した歯科医師のみ購入が可能となる。今後、スリーエムヘルスケア社の患者さん向けウェブサイトにて、同製品の治療が受けられる認定歯科医院の検索が可能になるとのこと。現在の認定歯科医院は1,000軒となっているが、本年中に10,000軒を目指すとしている。今後の動向に注目したい。