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2008年3月29日

須田立雄昭和大名誉教授 日本学士院会員就任記念講演会・祝賀会開催

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さる3月29日(土)、ホテルオークラ東京にて須田立雄氏(昭和大名誉教授、埼玉医科大ゲノム医学研究センター客員教授)日本学士院会員就任記念講演会(昭和大歯学部、中外製薬株式会社共催)および祝賀会(代表発起人、宮崎 隆昭和大歯学部長)が盛大に開催され、同氏を祝うべく約300名の関係者が参集した。
 日本学士院とは、教育、学術の進歩・発展を図り、学術上功績顕著な科学者を優遇するための機関として1897年に創設された。須田氏は、さる平成19年12月12日に開催された日本学士院総会にて、日本学士院第2部第7分科の会員に選出され、歯科界では故 長尾 優氏(元医歯大学長)、故 総山孝雄氏(医歯大名誉教授)、故 岡田正弘氏(元医歯大学長)に継ぐ4人目の快挙となった。
 午前に行われた講演会では、須田氏が「活性型ビタミンDの発見が齎したもの」と題するテーマで登壇。氏が40年以上にもわたって、ビタミンDの代謝研究に従事し、作用の仕組みや臨床応用のための基礎研究に取り組んだ内容について、スライドを交えながら説明した。また、骨のリモデリングの経過や骨芽細胞と破骨細胞の関係、骨吸収の分子メカニズムなどについてもわかりやすく解説した。
 その後、別会場にて行われた祝賀会では、発起人を代表して宮崎氏が挨拶し、「現在の歯科界は閉塞感が漂っているが、優れた歯学研究がブレイクスルーとなって、国民の長寿健康により貢献できるように先生にはご指導いただきたい」と述べた。また会場では、鏡開きや歯科界を代表する先生方の祝辞も披露されるなど、終始賑やかな会となった。