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2014年3月2日

第31回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)開催

「替え歌で『お・も・て・な・し』」をテーマに

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 さる3月2日(日)、兵庫県私学会館(兵庫県)において、第31回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)が「替え歌で『お・も・て・な・し』」をテーマに開催された。本会では地域歯科保健活動に従事している歯科医療者をはじめ、医師や栄養士、養護教諭など多職種による情報交換の場として活動が続けられており、今回は約120名が参集した。グループワーク「替え歌で「おもてなし」」にはじまり、特別講演の他、ミニコンサートなど多彩なプログラムが行われた。

 特別講演1では、柳澤牧央氏(獣医師/一般財団法人沖縄美ら島財団海洋博公園管理部・動物管理チーム)が登壇し、「~現役獣医が語る水族館の裏事情~診察室は『水』の中 サメ・カメ・イルカの医療事情」と題して講演した。氏は、美ら海水族館(沖縄県)で独特のアプローチによって動物たちの診療・検査を行うようすや、検査等で使用する機材を海水から守るくふう、イルカの抜歯のようすなどについて解説した。同水族館では、最新医療機材を用いて、人間さながらの高度な治療を動物たちに対して行っているということで、参加者の関心は非常に強かった。

 特別講演2では、國森康弘氏(写真家・ジャーナリスト)が「いのちをつなぐということ~被災地、紛争地、在宅看取りの現場に想う」と題して講演。氏は、アフリカやイラクなどの紛争地や、東日本大震災の被災地、在宅診療の現場で目の当たりにしてきた「看取り」に関する写真を多数供覧しながら、その写真にまつわる人々とのエピソードを紹介した。生まれて間もない赤ん坊から100歳を超えるお年寄りまで、さまざまな「看取り」の実態をありのままに伝える氏の話に、多くの参加者が涙ぐんでいた。