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2014年3月8日

EPSDC研修会、歯内療法学コース第2回を開催

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 さる3月8日(土)、9日(日)の両日、落成したばかりのTID’s(東京国際歯科)ビル(東京都)において、EPSDC研修会(宮下裕志主宰)による歯内療法学コース(ステージ4)の第2回研修会が開催された。本研修会は、スカンジナビアンスタイルの歯科医療を5つのステージ(ステージ1:診査診断学ベーシックコース、ステージ2:診査診断学アドバンスコース、ステージ3:歯周病学コース、ステージ4:歯内療法学コース、ステージ5:海外のスペシャリストに学ぶ)からトータルに学んでいけるように構成されている。

 会場では、根管形成の前には細菌感染をさせないために、う蝕やリーケージの治療を先に行うことが大切であり、根管を形成するときは90~120分の予約時間をとる必要があると冒頭で述べた。そして初診時の臨床写真をみせ、「この患者さんの問題を解決するのはどうすればいいのか」、「どうアプローチすればいいのか」を受講者にディスカッションしてもらい、その後に解説していった。

 根管内から細菌がみつからないと予後が良いという報告から無菌的治療とラバーダムの重要性を強調した。クランプはIvoryのものが破折しにくいと薦めており、歯を破折させないためにはじめからクランプの幅を何種類か広げておき、患者の歯にあったクランプを選択し患者ごとに用意すると時間が節約できると器具のアドバイスを行った。またクランプは頬側・舌側2か所ずつの4点接触させクランプを動揺しないようにセットする。前歯部はクランプをかけやすくするため歯頸部にレジンを盛っておくとよいと臨床のポイントをアドバイスした。

 9日の午後にはマイクロスコープを用いて、抜去歯の根管口明示から根尖から5ミリまでの形成を行う実習を行った。そして無菌的治療を行うためのラバーダムのかけかたの実習にて講習を終えた。