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2014年4月26日

宮崎市口腔保健支援センター、市民公開講座を開催

「命をつなぐ口腔ケア―災害時の口腔ケア(震災関連死を防ぐため)」をテーマに

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 さる4月26日(土)、宮崎市保健所(宮崎県)において、宮崎市口腔保健支援センター(相馬 博センター長)による市民公開講座が「命をつなぐ口腔ケア―災害時の口腔ケア(震災関連死を防ぐため)」をテーマに開催され、休日にもかかわらず約150名の参加者が来場し、盛況となった。同センターは、宮崎市と宮崎市郡歯科医師会が連携し、宮崎市民の生涯を通じた歯と口の健康を支援していくことを目的に、平成25年4月1日に開設され、歯科口腔保健に関する知識などの普及・啓発を行っている。

 講師に、東日本大震災の発生直後から現在も宮城県女川町を中心に継続的に医療支援活動に取り組んでいる中久木康一氏(医歯大大学院顎顔面外科学分野助教)を招聘。前半の部では、東日本大震災で関心を集めた誤嚥性肺炎の内容を中心に、その発症機序と震災関連死を防ぐために必要な運動・栄養・口腔ケアなど、多数の資料と動画も交えながらわかりやすく解説した。後半の部では、自身の支援活動を紹介しながら、普段から災害対策に取り組む重要性を強調し、非常用持ち出し袋内に口腔ケアグッズを用意するなどのアドバイスも行った。

 南海トラフ地震が今後発生する可能性が非常に高いと予想されているなか、会場では参加者の熱心に聞き入りメモを取る様子が見られ、災害対策に関する意識の高さがうかがえた。