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2008年3月23日

日本臨床歯周病学会関東支部主催 第2回歯科衛生士セミナー開催

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 さる3月23日(日)、ベルサール九段(東京都)にて、日本臨床歯周病学会第46回関東支部教育研修会が開催された。本会は、これまで歯科医師を対象としていたが、昨年、歯科衛生士部門も設けられ、この日は約120名の歯科衛生士が会場に足を運んだ。同部門では、前回より歯周基本治療を基礎から徹底的にマスターしようと、「ただの衛生士じゃモッタイナイ!!!Step Up衛生士」と題した4回コースが企画され、2回めとなる今回は「SRP」をテーマにセミナーが行われた。
 まず第1部では、スケーリングにあたって知っておくべき知識として、スケーラーおよびポジショニングについて、塩浦有紀氏(熊谷歯科医院)が解説を行った。スケーラーの正しいあて方・動かし方、適切なポジショニングを悪い例と対比させながら述べた氏の講演は、若手歯科衛生士にとっては大いに参考になったと思われる。また、スケーラーの選択にあたっては、マニュアルどおりではなく、自分の手の大きさも考慮すべきというアドバイスもあった。
 続く山口幸子氏(寺西歯科院)は、歯牙解剖に焦点をあて、特に苦手な人の多い歯の特徴や、SRP時のポイントについて説明した。ここでは、特別講師の村上恵子氏(村上歯科医院)も登壇し、自身の失敗例を挙げつつ、ベテランならではの説得力あるアドバイスを行った。氏は、まとめとして自分のレベルを知り無理をしすぎないことや、再評価をしっかり行うことが大切であると締めくくった。こうした知識を踏まえたうえで、第2部では村上氏の指導のもと、実習が行われた。
 本セミナー最後に行われた受講者参加型のディスカッション(コーディネーター:若林健史氏/東京都開業)では、上原博美氏(ヤガサキ歯科医院)の症例をもとに、「自分ならどんな治療計画を立てるか?」「どこに注目するか?」といった視点で、グループごとに話し合い、活発な意見交換がなされた。
 次回は「再評価」をテーマに予定されているが、すでに楽しみにしている参加者が多くいたことも、本会の充実ぶりをあらわしている。