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2014年6月8日

第4回キッズ・オーラルヘルス・コンファレンス開催

「乳幼児からの口腔育成、日本の現在」をテーマに

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 さる6月8日(日)、東京国際フォーラムにおいて、「第4回キッズ・オーラルヘルス・コンファレンス」(一般社団法人日本口腔育成学会主催、朝田芳信代表理事、株式会社KIDS DENTAL PARK企画運営)が「乳幼児からの口腔育成、日本の現在」をテーマに、歯科医師、歯科衛生士らを中心に約300名を集めて開催された。

 日本口腔育成学会は、乳幼児期を対象とした歯科口腔疾病の予防管理のあり方を提言するとともに、予防管理を基軸とした次世代型の包括歯科医療を展開するための学術研究ならびに臨床データ構築を目的に設立され、活動している。

 午前の部では、本学会が定める乳幼児を対象とした歯科口腔予防管理を基盤とした臨床を行っている歯科医院の臨床事例ならびに賛同企業の取り組み内容についてそれぞれ発表がなされた。なかでも「乳幼児からの予防~歯科医院が大切にすべきポイントと取り組み」と題し発表された佐藤 絢氏(静岡県開業)は、早期口腔管理のポイントについて、(1)子どもに受け入れやすい空間演出、(2)子どもに寄り添ったコミュニケーション、(3)相手の状況に合わせた段階的な知識の提供、の3つが大切だと語った。また、早期口腔管理の実践例として「821クラブ」をあげ、手遊びや絵本の読み聞かせ、ママ向けの豆知識クイズ、音楽に合わせて楽しくハミガキ練習する様子などを紹介した。

 また、「美しい顔で豊かな人生を送るために~生涯にわたる“歯”の健康づくり~」と題して登壇した増田純一氏(佐賀県開業)は、長年の臨床経験に基づきながら、乳幼児の摂食指導は月齢ではなく歯の萌出状況に合わせて対応していくことが重要とした。

 午後の部では、「歯科衛生士・スタッフの部」と「歯科医師の部」の2部構成でフロアディスカッションが設けられ、終始活発な議論や質疑応答が寄せられた。歯科医師の部で議長を務めた朝田氏は「国のほうでも今後“予防”と“機能評価”に力を入れるといっているので、これからますます本学会の果たす役割は大きいだろう」と述べ、ディスカッションを締めくくった。