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2014年10月18日

EPSDC研修会、歯内療法学コース第5回を開催

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 さる10月18日(土)、19日(日)の両日、TID’s(東京国際歯科)ビル(東京都)において、EPSDC研修会(宮下裕志主宰)による歯内療法学コース(ステージ4)の第5回研修会が開催された。本研修会は、スカンジナビアンスタイルの歯科医療を5つのステージ(ステージ1:診査診断学ベーシックコース、ステージ2:診査診断学アドバンスコース、ステージ3:歯周病学コース、ステージ4:歯内療法学コース、ステージ5:海外のスペシャリストに学ぶ)からトータルに学んでいけるように構成されている。

 今回は、アメリカの歯科医であるDr. L. D. Pankyの著した『パンキーフィロソフィー』のなかの「患者を知ろう」、「あなたの仕事を知ろう」、「あなたの知識を適用しよう」 という3つの重要な言葉から入った。この3つの言葉はエビデンスベースドメディスンにもあてはまるとして、ペリオ治療とエンド治療に分けて解説がなされた。また「どのような研究がわれわれに役立つ情報となりうるのか?」というディスカッションが行われた。

 つぎに症例が示され、主訴とエックス線写真から原因と医療面接についてディスカッションを行った後、診断するための考え方について解説がなされた。診断は左下6番の根尖病巣とペリオであった。

 この症例の患者が来院し、医療面接から再根管治療のライブ中継がはじまった。ラバーダムのかけ方や注意点を話しながら進めていく。ラバーダムがしっかりかけられると無菌治療のための消毒が行われた。今回は、ガッタパーチャをとるところまでの治療の実際を、マイクロスコープをとおして解説が行われた。

 その後、参加者による抜去歯を用いたアクセスプレパレーションの実習が行われた。仕上がったものをマイクロスコープで確認し、根管口の拡大不足などのチェックを受けながら今回の講習は終了した。