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2008年3月8日

へき地医療等における医療系大学・学部の医療活動に関するシンポジウム開催

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 さる3月8日(土)、東京国際フォーラムにて日大歯学部(大塚吉兵衛歯学部長)・日大付属歯科病院(伊藤公一病院長)、日大歯学部医療人GPプロジェクト推進委員会(桑田文幸委員長)主催による「へき地医療等における医療系大学・学部の医療活動に関するシンポジウム」が開催された。
 医療人GPプロジェクトとは、平成17年度の文部科学省「地域医療等社会的ニーズに対応した医療人教育支援プログラム(医療人GP)」において、日大歯学部・付属病院の学部教育・卒後研修プログラム「離島歯科診療の支援基盤となる卒後臨床研修」が選定・採択されたもの。

 講演内容を以下に示す。
セッション1:へき地医療活動における卒前卒後教育と海外医療支援の実際
俣木志朗氏(医歯大大学院教授)「基調講演:学部教育と卒直後研修の現状と将来展望」
本橋正史氏(日大歯学部准教授)「発展途上国への歯科医療支援の実際」

セッション2:医療人GPプロジェクト実績報告
中島一郎氏(日大歯学部准教授)「プロジェクト実績の概要」
尾崎哲則氏(日大歯学部教授)「卒前教育実績―医療資源の恵まれない地域での歯科医療について」
升谷滋行氏(日大歯学部准教授)「医療人GPプロジェクト実績報告『卒直後教育実績』」

セッション3:へき地医療活動の実際と現場から
江島堅一郎氏(日大歯学部助教)「遠隔医療システムの構築」
内田博文氏(日大歯学部専任講師)「遠隔医療システムの実際」
島村 穣氏(日大歯学部研修歯科医)「離島での臨床研修―利島―」
武井浩樹氏(日大歯学部研修歯科医)「式根島での離島診療を終えて」
田久保周子氏(日大歯学部研修歯科医)「新島での臨床研修」

 基調講演を行った俣木氏は、地域医療においてへき地に診療所があることの重要性について資料をもとに解説。基本的・総合的歯科診療能力を育成するための歯科医師臨床研修医制度の達成目標として、自己主導型学習の習得の重要性について述べた。
 午後の部のセッション3では、日大歯学部付属病院ですでに実践されている遠隔医療支援システムのデモも行われ、参加者らはリアルタイムでの症例画像表示や診査・診断方法のディスカッションに関心を寄せていた。その後は、研修歯科医3名による離島での臨床研修について経験談が述べられ、医療人GPプロジェクトの有益性がうかがえるものとなった。