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2014年11月20日

第2回日本口腔筋機能療法学会学術大会開催

前回を上回る参加者によって、会場は朝から満員に

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 さる11月20日(木)、津田ホール(東京都)において、第2回日本口腔筋機能療法学会学術大会(山口秀晴会長)が「口腔機能の育成と改善をめざして」をメインテーマに開催された。学会となって第2回目の学術大会である今回は、前回を上回るほどの大勢の参加者が全国から詰めかけ、定員約500名の会場は朝から満席の状態であった。MFTに対する関心が今まで以上に高まっていることがうかがえた。

 メインホールのプログラムについて、午前はまず、シンポジウム「これだけは知ってほしいMFTの基本」が行われ、2名の歯科衛生士が登壇。橋本律子氏(大野矯正歯科クリニック)はMFTの基本的な流れについて、氏家 彩氏(二子玉川ガーデン矯正歯科)はMFTの各訓練の目的や指導時のポイントなどについてわかりやすく説明した。続いて行われた教育講演では、今村基尊氏(藤田保健衛生大形成外科)が新生児から幼児期における口腔機能の発達について解説した。

 午後の特別講演では、嘉ノ海龍三氏(兵庫県開業)を招聘。氏は、外科矯正を行う患者におけるMFTトレーニングの流れやその効果について、自身の症例を複数供覧しながら報告。そのうえで、外科矯正を成功させるには、患者さん、MFT指導者(歯科衛生士)、矯正歯科医、口腔外科医で共通の認識を持ち、連携することが大事であるとした。

 この他、一般口演やポスター発表、ラウンドテーブルディスカッション(RTD)が行われた。RTDでは、ベテラン歯科衛生士を中心に、参加者が経験年数などによって6つのグループに分けられた。テーブルごとに、日常のMFT指導における疑問や悩みを共有し、積極的に意見交換する姿が見られるなど、終始熱気に包まれていた。