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2014年11月29日

第24回日本全身咬合学会学術大会開催

「咬合の調和を考える」を大会テーマに

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 さる11月29日(土)、30日(日)の両日、東京歯科大学水道橋校舎新館(東京都)において、第24回日本全身咬合学会学術大会(佐藤 亨大会長、渡邉 誠理事長)が大会テーマに「咬合の調和を考える」を掲げて開催された。全身とのかかわりもあることから、演者もふくめて他科(医師)のドクターの参加者も散見された。

 本学術大会では、2日間をとおして、「歯周病と咬合、そして全身」(佐藤 聡氏、日歯大新潟教授)、「全身と咬合―適正な下顎位を求めて―」(下川公一氏、福岡県開業)、「環軸関節を中心として考える頭頚部機能解剖学」(阿部伸一氏、東歯大教授)の3題の教育講演と、「自律神経、白血球、エネルギー生成で知る病気の成り立ち」(安保 徹氏、新潟大名誉教授)、「かみ合わせと人間の進化」(橋本正次氏、東歯大教授)の2題の特別講演、大会テーマに則った討論会「咬合の調和を考える」、一般口演、ポスター発表などが行われた。

 なかでも下川公一氏による教育講演2「全身と咬合―適正な下顎位を求めて―」では、理想的な下顎位を再考し、安静位空隙や舌の位置、蝶形骨のズレなどをよりどころに、矯正治療やスプリント、筋・筋膜・トリガーポイント圧迫ストレッチ法を駆使した日常得臨床像が披露された。さらに動画でタッピング運動、前後運動、側方運動をみせながら、患者個人の理想咬合に近付けることの重要性を力説し、顔貌の変化や犬歯ガイドの確保、臼歯離開咬合の付与の実際を動画とともに解説した。