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2008年2月24日

株式会社松風 特別講演会

「Oral Health CareとOral Antiaging」開催

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 さる2月24日(日)、オーバルホール(大阪府)にて、株式会社松風(太田勝也代表取締役)主催による特別講演会「Oral Health CareとOral Antiaging」が、講師に山本浩正氏(大阪府開業)、土屋和子氏(フリーランス歯科衛生士)を迎え開催された。本会は、昨年同社が85周年を迎えたことから記念大会として開催されたもの。約250名もの歯科医師・歯科衛生士らが参集し、盛大に行われた。
 まず「顧客満足度を高める歯周治療」と題して登壇した山本氏は、歯周治療によって満足感、達成感、納得感、安心感を得られるよう術者は努めなければならないとした。そのための重要なツールとして、患者に提供する記録と、患者に残していく記憶を挙げ、正確な情報を患者に与えるとともに、心には良い記憶が残るよう対応していくことが大切であるとした。また、それを実践していくうえでは、歯科衛生士にはSRPの技術やモチベーションを上げる力、患者や経過を診る力など多くのスキルが求められるとし、それぞれにおいて詳細な解説を行った。
 午後からは「時代が求める歯科衛生士の仕事」と題して土屋氏による講演が行われた。氏は、昨今美しさや快適さを求める患者が増えていることから、歯科衛生士は審美修復治療における知識やスキルを併せ持つと同時に、快適な医院にするための多くの工夫をしていかなければならないとし、それぞれについて具体的な解説を行った。また、心理学や言語学に基づいたデジタルコミュニケーションの必要性を説き、患者を体系的に捉え適切な対応するスキルを持つことが重要であるとした。
 両者の講演後には、質疑応答が行われ、「患者への説明方法」や「歯周外科後のブラッシング方法」「確実な検査を行うためのポイント」などについての質問があがり、両者から即臨床に結びつく解答がなされた。
 会場では、絶えずメモを取る参加者の姿が見られ、終日にわたって実り多き講演会となった。