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2015年2月6日

(公社)日本外国特派員協会、プロフェッショナルランチョンを開催

河原英雄氏、上濱 正氏が噛むこと・食べることの大切さを発信

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 さる2月6日(金)、有楽町電気ビル北館(東京都)において、公益社団法人日本外国特派員協会(The Foreign Correspondents Club of Japan)によるプロフェッショナルランチョンが開催され、所属する外国人ジャーナリストおよび関係者が参集した。同協会は、国内外の首相や政治家、さまざまな分野の著名人による記者会見を行っているが、今回は歯科医師である河原英雄氏(元日本顎咬合学会会長、大分県開業)と上濱 正氏(日本顎咬合学会次期理事長、茨城県開業)を招聘し、「Dental Health and Mental Health –the Hidden Link」と題する講演が行われた。1945年に創設されてから70年という歴史ある同協会で歯科医師が講演するのは今回が初とのこと。

 開会後、河原氏は「噛む」と題して、認知症および寝たきりだった高齢者が、総義歯を入れて口から噛んで食べるようになったことで元気を取り戻した動画や多数の症例を披露。噛むこと、口から食べることの大切をアピールするとともに、高齢者の健康と生活を支える歯科医療のすばらしさを強調する氏の姿に会場からは終始歓声が起こった。

 引き続き、上濱氏は「咀嚼革命」と題して、患者さんのQOLとADLを維持・向上させる咀嚼と全身の健康との関係性について、関連するスライドと多数の論文を供覧しながら解説。また、薬剤師である氏は、近年の小児および高齢者の低栄養状態についても言及。しっかり噛んで食べることによって全身の健康にもたらされる効果や、医療費の削減に寄与する歯科の役割について述べた。

 その後、質疑応答が行われ、口と全身の健康に関する数多くの質問が寄せられたほか、会終了後も両氏のもとには個別に質問するジャーナリストが列をなすほど、関心の高さがうかがえた。