さる2月15日（日）、秋葉原UDXギャラリーNEXT（東京都）にて、歯科臨床研鑽会総会2015 in Tokyo（高田光彦会長）が「チームで考える医療と医業」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士ら約120名が参集した。

　本総会では、小原啓子氏（（株）デンタルタイアップ代表取締役、歯科衛生士）と若林健史氏（東京都開業）を招聘。まず午前の部では、小原氏が「歯科医療スタッフ自立の第一歩」と題して登壇。少子超高齢社会、増え続ける国民医療費など、日本が直面しているさまざま問題をデータに基づき分析したうえで、組織としてのこれからの歯科医院やスタッフのあり方について経営学の視点から解説した。

　お昼休憩を利用し、高田氏と副会長の櫻井善明氏（東京都開業）らが22社の展示ブースを１つひとつ回り、歯科臨床研鑽会がおすすめの新製品などを紹介した後、午後の部として若林氏が登壇。「チーム医療、安心できる歯科医院のためのシステムづくり～歯周治療を成功させるための秘訣とは？～」と題した講演では、30年以上に及ぶ歯科医師としての歩みを紹介しながら、氏が実践してきた患者さんとのかかわり方について解説。「心から患者さんの幸せを望み、心に訴えかけることが大切」とまとめた。

　最後に小原氏と若林氏が登壇したディスカッションでは、会場から「スタッフに対するクレームについて、本人を傷つけないで伝える方法はないか？」「朝礼ではどのようなことを行っているか？」といった具体的な質問が寄せられ、両氏は１つひとつていねいに答えていた。