Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2015年4月5日

「技六魂」発足記念講演会開催

東北に新しい歯科技工士スタディグループが誕生

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる4月5日(日)、仙台市戦災復興記念会館(宮城県)において、スタディグループ技六魂(ぎろっこん、袴田勝彦会長)による「発足記念講演会~新しい一歩を踏み出そう~」が開催された。技六魂は東北で働く歯科技工士のレベルアップや交流を通して東北の未来を支え合って行こうという考えのもと、東北6県から志をともにするメンバーが集まり結成されたスタディグループである。発足記念講演会となる本会では、技六魂発足に尽力した赤坂政彦氏(テクノアート デンタルリサーチセンター)、志田和浩氏(PREF)、小田中康裕氏(oral design 彩雲)を講師として招聘し、また、技六魂からは関 錦二郎氏、吉村知久氏(ともに関錦二郎商店)が登壇し、東北各地から約150名の歯科技工士が参集した。以下に演題・演者を示す。

・「写真は真実を写す?!」(小田中氏)
・「わたしたちにできること~マテリアルの特徴を理解する~」(吉村氏)
・「Gingival characterize~Anatomical gingival shading technique~」(関氏)
・「インプラントポジションの重要性」(志田氏)
・「BASIC PRESS CERAMICS」(赤坂氏)

 この中で小田中氏は、口腔内を撮影する際の一眼レフカメラの設定および、その数値の根拠を分かりやすく解説した。また、壇上で口腔内撮影を実演し、聴講者が持参したカメラについても、より正確な情報が得ることができるセッティングをアドバイスした。

 今回発足した技六魂は、2016年4月に仙台で行われる、歯科技工士有志による「東日本大震災復興支援チャリティ講演会」(実行委員代表:山本 眞氏)の運営団体となる。講演会の最後には、2012年に福岡、大阪、名古屋、東京で行われたチャリティ講演会による収益金の寄付報告と、その寄付金によって高校に通い続けることができ、弟を津波から救ってくれた消防士に憧れ、高校卒業後に消防士の道に進んだ男性のエピソードを肉声とともに紹介し、会場には涙を流す聴講者も見られた。技六魂のスタディグループとしての発展とともに、来年のチャリティ講演会の成功も祈りたい。