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2015年4月19日

日本歯科医科連携医療研究会(JSDMC)開催

鼻腔・副鼻腔の解剖と生理が貴重な画像資料とともに語られる

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 さる4月19日(日)、慶應義塾大学病院(東京都)にて、日本歯科医科連携医療研究会(JSDMC:國弘幸伸医療担当理事長、谷信洋総務担当理事長)主催の第13回セミナー「上顎インプラント治療のステップアップを目指して~鼻副鼻腔の解剖と生理から手技を考える~」が開催された。

 本セミナーでは、國弘幸伸理事長(慶應義塾大医学部耳鼻咽喉科准教授)、荒木康智氏(けいゆう病院耳鼻咽喉科)、小澤俊文氏(東京都開業)が講師として登壇し、鼻腔・副鼻腔の役割と生理、解剖について詳細な解説を行った。講演においては三次元画像や内視鏡を用いた手術の動画を供覧するなど、聴講者が鼻腔・副鼻腔の構造をより立体的に把握するための工夫が随所に見受けられた。

 また、インプラント治療前後の副鼻腔炎・上顎洞炎の発生機序や耳鼻咽喉科領域での治療法を解説した際には会場より数多くの質問がなされ、歯科医師として上顎洞の病態や合併症をどのように見極め、場合に応じてどのように病診連携を図るべきかを熱心に学ぼうとする聴講者の姿勢がうかがえた。

 さらに、参加者が持参したパソコンでDICOM viewerソフトを起動し、副鼻腔のCT画像の読影法を学ぶハンズオンや、緊急時の輪状甲状膜穿刺針(トラヘルパー)の使用法についての解説などもなされた。

 耳鼻咽喉科医領域の講演内容を主とした本セミナーに対して、これまでの参加人数を大きく上回る聴講者が訪れており、「インプラント治療においては広範な知識の習得が重要」という認識が着実に根付きつつあることがうかがえた。