Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2015年6月6日

第27回日本レーザー歯学会学術大会開催

「レーザーによる診断・治療~基礎から臨床、そして未来へ~」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる6月6日(土)、7日(日)の両日、北海道自治労会館(北海道)において、第27回日本レーザー歯学会学術大会(斎藤隆史大会長、渡辺 久理事長)が大会テーマに「レーザーによる診断・治療~基礎から臨床、そして未来へ~」を掲げて盛大に開催された。

 本学術大会では、大会テーマである「レーザーによる診断・治療~基礎から臨床、そして未来へ」をタイトルに初日と2日目に2部構成で行われたシンポジウム、一般口演、ランチョンセミナー、北海道医療大出身の渡邊孝一氏(衆議院議員)を招聘した招待講演「これからの歯科界へ光を」、教育講演「歯科用レーザーの基礎的研究(Er:YAGレーザーに関する研究を中心として)」(平井義人氏、元東歯大)、学会認定医には聴講が義務づけられている認定講習会「レーザーの細胞生物学的な作用を知る」(横瀬敏志氏、明海大教授)、理事長講演「健康寿命の延伸にレーザー治療は貢献する」(渡辺 久理事長、医歯大)、本学会では必須の安全講習会「診療室でレーザーを使うということ」(津久井明氏、神奈川県開業)、ポスター発表、企業展示などが行われ、終始賑わいをみせた。

 前回の学術大会あたりからWaterLaseをはじめとするEr,Cr:YSGGレーザーや光殺菌治療などの未認可のレーザーを使った題材は影をひそめ、保険治療搭載のEr:YAGレーザーに関する題材が増えてきた。しかも、保険に収載された無痛修復治療への応用だけではなく、エンド治療や腫瘍・膿瘍などの摘出、歯周組織再生療法などの軟組織へのアプローチに用いた実験結果が多く披露されていた。また、低反応レベルレーザー治療(Low reactive level laser therapy:LLLT)が注目されてきており、以前は半導体レーザーが主であったものが炭酸ガスレーザーを用いて顎関節症に応用するなど、幅の広がりをみせてきていることが印象的であった。