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2015年7月11日

クワタカレッジ、「Senior Course for Russian Group」を開催

桑田正博氏が講義および実技指導を行い、盛況に

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 さる7月11日(土)から20日(月)にかけ、クワタカレッジ(東京都、桑田正博校長)において「Senior Course for Russian Group」が開催された。本コースは、昨年7月にQuintessence Moscow(ロシア)の仲介によって行われた標題コースの好評を受け、本年も開催されたもの。今回も定員を満たす16名が揃い、世界の歯科技工業界をリードしてきた桑田正博氏が直接に講義および実技指導を行った。今回も、前回と同様16名の参加者であったが、ロシア国内には近隣諸国を含めてまだ100名あまりの受講希望者が残っており、来たる11月以降にも引き続き開催を予定しているとのこと。桑田氏によれば、今年も参加者の意欲は高く、さらにモスクワは周辺諸国との交流も盛んなために情報が広がり、今回はロシア以外から来日した参加者もいるとのこと。

 初日の会場では、桑田氏、Ostrovskiy Alexander氏(Quintessence Moscow代表)、佐々木一高氏(クインテッセンス出版代表取締役)、そしてクワタカレッジのスタッフ各位の挨拶が行われ、その後は連日にわたってスライドを用いた講義+実習(模型上での咬合調整やワックスアップ、そして陶材築盛実習など)が引き続き行われた。また、18日には桑田氏が名誉顧問を務めるスタディグループ「Kuwata Institute Millennium」から、園田晋平氏(熊本県、吉永歯科医院)、堀 洋一氏(福岡県開業)、遠山敏成氏(東京都開業)、三村彰吾氏(熊本県開業)の4氏が日本の臨床家の立場からプレゼンテーションを披露。それぞれ、桑田氏が提唱するFunctionally Discluded Occlusionのコンセプトを軸に、フルマウスリハビリテーションの症例について英語にてプレゼンテーションを行った。また、ロシア側の参加者からはBagdasaryan Vagan Abraamovich氏とEvgeny Rybalka氏がそれぞれ登壇。前歯部少数歯欠損から上顎少数歯残存のコーヌスクローネテレスコープデンチャーまで、ロシアの現在の日常臨床のレベルが垣間見える内容となっていた。

 また、その夜には会場をホテルメトロポリタン(東京都豊島区)に移し、桑田氏と受講者をはじめ、クワタカレッジおよび愛歯技工専門学校のスタッフ、そしてクワタカレッジシニアコースのOBなど多数が参加する懇親会が行われ、こちらも盛会となっていた。今後とも、旧ソ連や東ヨーロッパ方面に向けた桑田氏による情報発信に期待したい(詳細は『QDT Art & Practice』の近号に掲載予定)。