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2015年8月22日

EPSDC研修会、StageIII(クリニカルペリオコース)第2回を開催

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 さる8月22日(土)、23日(日)の両日、EPSDC六本木研修室(東京都)において、EPSDC研修会(宮下裕志主宰)StageIIIクリニカルペリオコース(全6回)の2回目が開催された。

 宮下氏は冒頭に「ペリオの治療をしていて歯周病は治ったけれども根面カリエスになることがある。こうなるとペリオとカリエスの両方をコントロールすることになり、ブラッシングの面積が倍になりコントロールするのがたいへんになってしまう」とカリエスにさせないことの重要性を述べた。そしてバイオフィルムとう蝕、エナメル質う蝕、根面う蝕について文献に基づいて解説を行い、結論としてecological plaque hypothesis(生態的プラーク説)、バイオフィルムの除去、口腔内のpHのバランスを保つことをあげた。

 次に抜歯標本10本の診断と治療計画を受講者に書いてもらった。宮下氏は、診断(肉眼的診断はう蝕の深さを診断する)は術者間による違いが少ないが治療計画はバラツキの多いことを指摘し、第3回目の講義に話題を持ち越した。

 ペリオ・カリオロジーのなかから命題をみつけシステマティックレビューから結論を導きだすという受講者の宿題プレゼンテーションに移った。多かったう蝕予防に食餌管理は効果的か、という命題から入った。宮下氏はそれぞれの受講者にコメントを挟んでいき、まとめとして宮下氏が同命題からシステマティックレビューの探し方(diet AND cariesで検索すると5003の論文がでて、システマティックレビューは76本あった)から結論までを導きだしていった。

 実習は、歯石のスケーリングとポケットをなくすための骨整形をともなう歯周外科について模型を使って行われた。