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2015年9月9日

サンスター、第8回Mouth & Body プレスセミナーを開催

「がん医療現場の医科歯科連携"最新事情"」をテーマに

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 さる9月9日(水)、帝国ホテル(東京都)において、サンスター株式会社(大阪府、吉岡貴司代表取締役社長)による第8回Mouth & Body プレスセミナーが「がん医療現場の医科歯科連携"最新事情"」をテーマに開催され、多数のメディア関係者が参集した。

 開会後、百合草健圭志氏(静岡県立静岡がんセンター歯科口腔外科部長)による講演1「ここまで進んだ『がんの医科歯科連携』とこれからの課題」が行われた。百合草氏は、がん治療に関する歴史を振り返りながら、治療の副作用や合併症を予防し、症状の悪化を防ぐがん支持療法として口腔ケアの重要性を強調。また、静岡がんセンターにおける医療連携の取り組みや地域との連携体制についても解説し、医科歯科連携を推進するための人材育成や歯科支持療法のさらなる周知の必要性を挙げた。
 最後に、故・大田洋二郎氏(元静岡県立静岡がんセンター歯科口腔外科部長)の写真をスライドに映しながら「がん治療に口腔ケアがなければ治療の質が担保されない」というがん治療における口腔ケアの重要性を発信しつづけた大田氏の言葉を引用した。

 引き続き、坪佐恭宏氏(静岡県立静岡がんセンター食道外科部長)による講演2「がん治療を支える歯科の介入~食道がん手術の周術期における口腔ケアの重要性~」が行われた。坪佐氏は、食道がんの罹患率や死亡率のデータを示しながら、食道がんに対する治療上の問題点について手術の症例を供覧。また、食道がん手術後の合併症が多いことを強調したうえで、静岡がんセンターにおいて口腔ケア介入による口腔衛生状態が改善した研究データについて詳説し、周術期管理における口腔ケアの重要性を強調した。

 その後、江口 徹氏(サンスター株式会社静岡研究所所長)による講演3「周術期口腔機能管理と口腔細菌の関係」が行われた。江口氏は、周術期の状態別口腔ケアの概要について説明しながら歯科支持療法の有用性について述べた。また、大田氏のアドバイスのもと、周術期の口腔トラブルに対応できる製品開発を行った経緯が製品の特徴とともに紹介された。