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2015年9月11日

平成27年度 第58回秋季日本歯周病学会学術大会開催

「健康長寿延伸のための歯周病治療(高齢歯周病学の確立に向けて)」をテーマに

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 さる9月11日(金)から13日(日)の3日間、アクトシティ浜松(静岡県)において、平成27年度 第58回秋季日本歯周病学会学術大会(吉成伸夫大会長、和泉雄一理事長)が大会テーマに「健康長寿延伸のための歯周病治療(高齢歯周病学の確立に向けて)」を掲げ、約2,000名の参加者を得て、盛大に開催された。

 初日は各種委員会、理事会、懇親会等で、実質の学術大会は12日、13日の2日間。大会長講演、シンポジウム2題、日本歯科医学会会長講演、中国牙周病学会代表講演、一般演題口演、特別講演3題、研究委員会企画講演、ランチョンセミナー6題、市民公開講座、国際セッション、一般演題ポスター、倫理委員会企画講演、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士シンポジウム、歯科衛生士教育講演、臨床(認定医・専門医)/歯科衛生士症例ポスター、企業展示など、多くの催しが行われた。

 今大会は、テーマに「健康長寿延伸のための歯周病治療(高齢歯周病学の確立に向けて)」を掲げていることもあり、初日に全身疾患とのかかわりについて、おもに骨粗鬆症や糖尿病に特化したシンポジウムI「歯周病と骨粗鬆症―基礎と臨床から―」(シンポジスト:宇田川信之氏、松歯大教授/田口 明氏、松歯大教授)、特別講演I「糖尿病と骨粗鬆症の接点」(杉本利嗣氏、島根大教授)、2日目には高齢者に焦点を当てた特別講演II「高齢者歯科の現状と10年後、20年後の高齢者歯科医療」(角 保徳氏、国立長寿医療研究センター)、特別講演III「超高齢社会における歯科の役割」(大久保満男氏、元日本歯科医師会会長)、シンポジウムII「超高齢社会における歯周病学」(シンポジスト:米山武義氏、静岡県開業/内藤 徹氏、福歯大教授/栗原英見氏、広島大教授)が開催され、前大会同様、有病者・高齢者に着目した演題が目立つようになってきた。今後、学会主導の試みも期待される。

 また、倫理委員会企画講演「日本歯周病学会における利益相反(COI)への取り組み」(古市保志氏、北海道医療大教授)で強調されたように、各演者の発表の最初の一幕に「利益相反状態はない」旨の表示がなされ、学会としての徹底ぶりも垣間見えた。