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2015年9月21日

第45回 公益社団法人日本口腔インプラント学会 学術大会開催

「健康維持と口腔インプラント治療―口腔インプラント治療のメリットを再考する―」をテーマに

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 さる9月21日(月)から23日(水)の3日間、ホテルグランヴィア岡山など4会場(岡山県)において、第45回 公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会(窪木拓男大会長、渡邉文彦理事長)が、国内外より約4,000名の参加者を集め盛大に開催された。

 初日の専門医教育講座では、窪木拓男大会長(岡山大教授)が登壇し、本大会のテーマでもある「健康維持」「口腔インプラント治療のメリット」に関連する講演を展開。介護現場におけるインプラント義歯の扱いの難しさといったシリアスな問題に加え、インプラント治療により機能回復を行った高齢患者に対して、栄養摂取も含めた健康管理をいかに行っていくかについて熱弁をふるい、満席に埋まった聴衆を惹きつけた。

 多岐にわたり議題設定されたシンポジウムにおいては、口腔機能改善、インプラント審美、天然歯の抜歯基準、硬・軟組織増生、インプラント周囲炎、ビスフォスフォネート関連顎骨壊死の発症と治療法、デジタルデンティストリーなどについて、示唆に富んだ講演がなされた。加えて、各教育講座やセミナー、一般口演、若手インプラントロジストセッション、市民フォーラムなども、今話題のテーマのもと、それぞれ活況を博した。

 また、世界的に評価の高い臨床医であるKeng Mun Wong氏(シンガポール開業)、Grzegorg Zietek氏(ポーランド開業)を迎えての特別講演が行われたほか、インプラント周囲炎研究の権威であるFrank Schwarz氏(ドイツ・ハインリッヒハイネ大口腔外科准教授)らが参加したInternational Sessionも多くの人を集め、本学会が国際的な視野をもち、各国の学会と連携しながら活動していることが強く印象付けられた。

 なお、次回の第46回学術大会は、永原國央大会長(朝日大教授)のもと、「健康維持と口腔インプラント治療―社会的ニーズを考え原点を見直す―」をテーマに2016年9月16日(金)から18日(日)の3日間にわたり、名古屋国際会議場(愛知県)において開催予定である。