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2015年10月3日

オーラルフィジシャン・チームミーティング2015開催

全国から738名が参集し盛会となる

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 さる10月3日(土)、4日(日)の両日、東北公益文化大学公益ホール(山形県)において、オーラルフィジシャン・チームミーティング2015(日吉歯科診療所・熊谷 崇理事長)が開催され、全国から738名が参集し盛会となった。

 オーラルフィジシャン(Oral Physician、以下OP)とは、口腔の二大疾患であるう蝕と歯周病に対して検査に基づいて治療計画を立て、疾患の発症と再発を予防することにより患者の口腔内を生涯にわたって守り育てる人を指し、現在その育成が全国から注目されている。

 本ミーティングでは2日間にわたり、6つのパートに分かれ講演・ディスカッションが行われた。演題・演者を以下に示す。
1.「Total Dental Health」(Thomas Bolt氏、The Schuster Center講師)
2.「インプラント治療:GPと専門医の境界はどこか」(小宮山彌太郎氏、東京都開業)
3.「OP診療室における歯科衛生士の取り組み」(秋田県・柴田歯科医院、福岡県・つきやま歯科医院、富士通未来医療開発センター)
4.「Identifying and managing problem patients before they become disaster patients」
(Kenneth Kornman氏、インターロイキンジェネティクス社プレジデント・CSO)
5.「OP診療室からの報告」(川原博雄氏・徳島県開業、柴田貞彦氏・秋田県開業、築山雄次氏・福岡県開業、宇野修平氏・岡山大学歯学部)
6.「健康社会を支える医と産業の新しい連携」(熊谷 崇氏)

 パート1では、開業の傍ら、米国初の歯科のためのビジネススクールであるThe Schuster Centerの講師を務めているBolt氏が、健康中心型の歯科医師になることのメリットについて、医院システムなども紹介しながら解説した。
 パート2では小宮山氏が、「もし治療に不安を感じたならば、必ず前に立ち返ること。「戻る勇気」は「進む勇気」よりも真の勇気といえる」と温故知新の重要性を説いた。
 パート4のKornman氏は、喫煙、IL-1(インターロイキン-1)、糖尿病、肥満などのキーワードを挙げながら歯周病の最新の病因論を展開。これからの歯周病治療では4P(Personalized:個別化、Predictive:予測、Preventive:予防、Participatory:参加)が重要としたうえで、「患者は皆同じではない」という認識のもと、リスクに基づいて患者を分類し、予防・治療して患者の健康を維持していく重要性を説いた。