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2015年10月10日

第15回日本歯科用レーザー・ライト学会総会・学術大会開催

「―希望の光はレーザー治療の彼方に―いざ、勇気をもって進まん!」をテーマに

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 さる10月10日(土)、11日(日)の両日、じゅうろくプラザ(岐阜県)において、第15回日本歯科用レーザー・ライト学会総会・学術大会(長瀬好和大会長、南里獄仁会長)が大会テーマに「―希望の光はレーザー治療の彼方に―いざ、勇気をもって進まん!」を掲げて開催された。

 本大会は、ハンズオン・セミナーでの最新の歯科用レーザー・ライトのトレンドとして、未承認ながら注目を集める新機種「Waterlase iPlus」と「EPIC」についての講演「私が実践している抗生剤(薬)に依存しない歯科治療(神野剛良氏、岐阜県開業)を皮切りに、一般講演8題、運動器の障害による機能の低下を解説した「ロコモティブシンドローム―高齢社会への挑戦―」(大友克之氏、朝日大学長)、殺菌作用に優れた効果を発揮するオゾン療法を獣医師の立場から解説した「Pulsed UV lightの臨床応用」(鷹巣 誠氏、元岐阜大教授)、世界規模のレーザー学会(WCLI)の会長を招聘した「Laser Dentistry:Innovative Dental Treatment」(Dr. Christopher Walinski、WCLI会長)の3題の特別講演、岐阜県選挙区の野田聖子氏(衆議院議員)を招聘し、基調講演「家庭生活と政治活動」と野田氏を女性臨床家が囲んでの「子育て」座談会、座長の加藤伯子氏(北海道開業)をはじめ佐原若子氏(青森県開業)、北原優理絵氏(東京都開業)、濱 昌代氏(岐阜県開業)の女性臨床家が登壇したレーザー女子シンポジウム「女性歯科医師の転機」、ランチョンセミナー「3大承認機器の説明会・研修会・トークショー」ではモリタ、吉田製作所、インサイシブジャパン社製のレーザーを用いたさまざまな治療法について、メーカーおよび縁の臨床家(吉田製作所:荒川義浩氏・大阪府開業、インサイシブジャパン:長瀬氏)による講演が行われた。

 日本レーザー歯学会とは違い、臨床家主導の学会ということもあって、承認機器以外のレーザー・ライトを使った臨床像を披露する演題も散見された。臨床が先行する現場事情もあり、またデータ蓄積の段階にあるレーザー・ライト周辺ではあるが、evidence主義の現在ではその蓄積されてきたデータに則った臨床応用への方向転換も考慮すべき時期にきているのかもしれない。