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2015年10月21日

「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える 第5回歯科プレスセミナー」開催

安井利一氏、山本龍生氏がマスメディア向けに講演

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 さる10月21日(水)、コンファレンススクエアエムプラス(東京都)において、「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える 第5回歯科プレスセミナー」(一般社団法人日本私立歯科大学協会主催、井出吉信会長、以下、本協会)が開催された。

 このセミナーは、日本全国すべての私立歯科大学・歯学部(15大学17歯学部)が加盟している本協会が、「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える」をテーマとして、マスメディア向けにこれからの歯科が担う役割の大きさや魅力について講演を行い、情報を広く国民に伝えようとする取り組みで、今回で5回目の開催となる。

 当日は、2名の演者が講演を行った。まず、本協会の副会長・専務理事の安井利一氏(明海大学長)が「歯科とスポーツを探求する~健康づくりと安全対策そしてスポーツ・パフォーマンスまで」と題して講演。2020年に開催予定の東京オリンピックと絡め、歯科とスポーツの関連、なかでも良好なかみ合わせやマウスガード使用の重要性についてわかりやすく解説した。

 つづいて、山本龍生氏(神歯大教授)が「歯の健康とその後の認知症・転倒・要介護の関係~歯科から健康寿命延伸への貢献を目指して~」と題して講演。歯数・義歯使用と認知症発症との関連をはじめ、多くの研究を紹介。人が要介護状態になるまでには、認知症や骨折・転倒、脳血管疾患、心疾患、糖尿病などさまざまな経路があるが、それらの50%以上に歯が関連しているとしたうえで、歯を失わないようにう蝕や歯周病の予防が重要とまとめた。

 その後、質疑応答が行われ、会場からは両氏に対し多くの質問が寄せられるなど盛会裏に終了した。