さる2月25日（木）、歯科医師会館において、日本歯科医師会（山科　透会長）による定例記者会見が開催された。

　執行部任期最後となった会見では山科　透会長や渡邉正臣副会長による挨拶が行われたほか、竹内千恵理事より、女性歯科医師の活躍検討ワーキンググループ（井上美津子座長）が2月に取りまとめた「女性歯科医師の活躍のための環境整備等に関する調査報告」の内容が報告された。本調査は、女性歯科医師の就業実態や女性歯科医師が復職する際に障壁となったことなど、ライフイベントに合わせた働き方の現状と必要とされるキャリアサポートや研修を含めた復職・就業継続への支援を把握するために行われたもの。

　調査結果の中では、子育てをしながら就業を継続できる環境としての保育施設の拡充やキャリア形成のための体制整備、「人材バンク」の設置などによる復職支援の充実などが挙げられた。また、実現に向けた歯科医師会と大学・同窓会、学会との連携強化も挙げられるなど、歯科界全体で取り組んでいく必要性が提言された。