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2016年3月6日

株式会社ヨシダ、「明日から出来る! 患者さんが続けられるホームケア提案!」を開催

講演後にはTBI実習もあり、充実した内容が展開

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 さる3月6日(日)、株式会社ヨシダ本社(東京都)において、「明日から出来る!患者さんが続けられるホームケア提案!」(株式会社ヨシダ主催)が開催された。当日は歯科衛生士を主とする約100名が会場に詰めかけた。本会は、4歯科医院の歯科医師・歯科衛生士による講演のほか、「CURAPROX(クラプロックス)」の歯間ブラシと歯ブラシを用いたTBI実習も行われた。

 CURAPROXは、昨年8月より同社が取り扱っているデンタルホームケアブランド。患者さんの歯間の幅を測定し、そのサイズに応じた太さの歯間ブラシを処方するなど、個々の患者さんに合ったオーダーメイドのホームケアを提案することが可能となっている。

 まず午前中は、荒井昌海氏(東京都開業)と高田麻央氏(歯科衛生士・エムズ歯科クリニック)が「エムズ歯科クリニックにおける、新しい予防診療への取り組み」と題し、講演。荒井氏は、臨床現場に予防歯科を取り入れるにはどうすればよいかをテーマに、タイプ別予防プログラムの提案について具体的に示した。高田氏は、CURAPROXの歯間ブラシを処方した症例を供覧し、患者さんにホームケアを続けてもらう提案として、ホームケア製品の正しい使い方を確認・指導することが大切と述べた。

 続いて登壇した岩田優香子氏(歯科衛生士・ワンラブデンタルクリニック)は、昨年プラハ(チェコ)で行われたスイス発の予防コンセプトであるiTOP(Individually Trained Oral Prevention)のセミナーで学んだ経験から「患者さんが生活習慣として受け入れることができる」「効果が実感できる」「痛くない」の3つの条件を満たした予防法について解説。その後、現在自身が医院で行っているTBIシステムを、実際の症例を交えながら紹介した。

 午後は、南 昌宏氏(大阪府開業)と貴島佐和子氏(歯科衛生士・南歯科医院)が登壇。多数の症例を供覧しながら、歯肉をきちんと診ることと、患者さんのモチベーションが上がるタイミングを見極めれば患者さんの口腔内への意識が高まりより良い状態へ導くことができることを示した。また、それには歯科衛生士の知識・技術・コミュニケーション力のバランスが求められるとした。

 次に井上久美氏(歯科衛生士・つじむら歯科医院)による「TBIだけでここまで出来るプラークコントロールと口腔内リスクの低減」と題する講演が行われた。氏はTBIの重要性を強調したうえで、TBIを成功させるためのノウハウについて解説した。

 最後に、CURAPROXの歯間ブラシと歯ブラシを用いたTBI実習が行われた。iTOPセミナー修了者の講師が会場を回りながら直接指導し、参加者は真剣な眼差しで実習に取り組んでいた。