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2016年3月12日

EPSDC研修会、StageIII「Perio & Cariology」最終回を開催

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 さる3月12日(土)、13日(日)の両日、東京国際歯科(東京都)において、EPSDC研修会(宮下裕志主宰)によるStageIII「Perio and Cariology」最終回(全6回)が開催された。本コースはエビデンスに基づいたペリオ、カリオロジーについて学ぶコースである。

 1日目は、う蝕の集団レベルでのコントロールについて、公衆衛生的立場からみたう蝕管理の内容が講義された。低所得者に対しては、う蝕になりやすく疾患の負担が異なっている。高所得者での予防的アプローチは現実味がない。また、カリエスリスク分析を行うことは大事ではあるが、実際に変えられることは限られており、個々の患者に合わせ、患者を主体とした予防と管理をチームアプローチとして実践していく必要性を訴えた。後半は歯周病で分岐部病変を呈した大臼歯の長期予後に関する研究論文を読み、ディスカッションが行われた。

 2日目は、侵襲性歯周炎に関する講義、および受講生のケースプレゼンテーションが行われた。これまで学んだペリオの診断、症例ごとにどのような歯周外科を選択し、どう考えて行うかについて、ディスカッションが行われた。総括として、これまで学んだ知識をどのように日々の臨床で実践していくことの重要性が訴えられた。それには術者の診療哲学、クリニックの環境、院内のシステム、すべてが正しい診療を行っていくうえで大切であることが再度確認された。終了後には宮下氏より受講者にサーティフィケート授与が行われた。