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2016年3月13日

MID-G、2015年度総会を開催

山崎長郎氏を招聘して歯科業界の未来への展望

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 さる3月13日(日)、歌舞伎座タワー(東京都)において、MID-Gの2015年度総会(荒井昌海代表理事)が開催された。メインテーマには「歯科業界の未来への展望」を掲げ、メインスピーカーには山崎長郎氏(東京都開業)を招聘。また、会場の後方には多くの協賛企業の展示が行われるなど、盛況な催しとなった。

 午前に登壇した山崎氏は「温故知新―70年代からの治療の変遷と未来展望」と題して講演。1970年代のナソロジーからの歯科のトピックの変遷をおさらいしたうえで、2020年代は予防(接着を含む)の時代になると言及。山崎氏らしからぬ予測が熊谷 崇氏(山形県開業)の日吉歯科診療所に見学に行ったときのエピソードも交えて披露された。また、2014年『QDT Int』で発表した審美の分類に則って、自身が行っているインターディシプリナリーアプローチの臨床をマテリアルの選択も含めて講演した。そのほか、企業展示紹介、MID-Gが主催するマニュアル作成コース2014年度のMVP会員2名による発表(「マニュアル作成コースを受講して」武知幸久氏:京都府開業、「マニュアル導入before&after」立浪康晴氏:富山県開業)、MID-Gが配信しているeラーニングについての説明後、最後に荒井昌海代表理事(東京都開業)による総括講演「歯科の未来展望と予防歯科の取り組み」が行われた。まず荒井氏が興味をもっているという摂食嚥下障害についてVFとVEを閲覧しながら、舌接触保護床を用いるメリットを解説した後、おもに歯周病予防について本年度の診療報酬改定の内容をふまえた取り組みを提案した。荒井氏は都内・神奈川近郊で8つの歯科医院を運営していたが、昨年10月に予防歯科・口腔ケアクリニックを新たに立ち上げた経緯についても述べた。

 活発な質疑応答や2015年度のマニュアル作成コースMVPの表彰式など、つねに活気のある催しがつづき、MID-Gが提唱する3つの柱「学術」、「教育」、「経営」が網羅された1日となった。