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2016年3月13日

平成27年度歯みがき学の会総会開催

「歯磨剤のウソ?ホント?」をテーマに

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 さる3月13日(日)、日本大学松戸歯学部MDホール(東京都)において、平成27年度歯みがき学の会総会が「歯磨剤のウソ?ホント?」をテーマに開催され、歯科医師・歯科衛生士ら約30名が参加した。

 会の紹介の後、まず高柳篤史氏(高柳歯科医院副院長)が「正しく知ろう!! 歯磨剤の選び方・使い方」の題で講演。「「歯を白くする」と表示している歯磨剤には、科学的根拠がある」「歯磨剤を使用しないブラッシングでも、う蝕予防効果がある」といったよくある誤解について、間違っている理由を解説した。特にフッ化物配合歯磨剤については、フッ化物が効果を及ぼす濃度、時間、磨き方について、エビデンスを交えて詳しく語った。

 次に山岸 敦氏(花王株式会社基盤研究セクター感性科学研究所主任研究員)が登壇。「歯磨剤で歯ブラシから歯肉を守る」という演題で、花王(株)で使い心地を重視した製品を開発している経験をもとに、歯肉を傷つけにくい歯ブラシの形状や、歯磨剤の粘度について述べた。

 どちらの演目にもワークショップが含まれており、高柳氏の講演では、市販のメタリックテープをステインのついた歯に見立て、各種歯磨剤を塗った歯ブラシをこすり付けてそれぞれの研磨性を検証した。対して、山岸氏の講演では、目の細かい紙やすりで歯ブラシの毛先を丸くして、歯肉を傷つけない形状にする実験が行われた。

 その後、歯科衛生士による昨年の学会発表の報告と、質疑応答が行われ、閉会となった。