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2008年1月12日

第24回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」が開催される

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 さる1月12日(土)、新歯科医師会館にて第24回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」(日本歯科医学会主催、江藤一洋会長)が開催された。本会は、産学協同を含めた学際分野との交流を通して研究の活性化を図る、という趣旨のもと毎年開催されている。今年は、応募された41演題から選ばれた10題の演題発表と、各研究についての活発な質疑応答、ポスターディスカッションが行われた。
 午前の部では、「大規模災害時における身元確認システム構築に向けた、死後口腔内所見データベース化の試み」で登壇した花岡洋一氏(東歯大法歯学講座)が、大規模災害時における、犠牲者身元確認のためのデジタルデンタルチャート(インターネット上で警察等より依託を受けた身元不明死体の公開捜査に協力するシステム)の今後の活用方法と展開を示した。また、「歯の移植の適応症を拡大する」では、泉 直也氏(新潟大大学院医歯学総合研究科組織再建口腔外科学分野)が登壇し、歯の凍結保存やPRPを応用した歯の移植の適応症について発表した。
 午後の部では、「地域網羅的口腔癌早期発見システム(Oral Cancer Detected System; OCDS)構築のための戦略的研究-歯科診療所における細胞診システムの確立-」で登壇した田中陽一氏(東歯大市川総合病院臨床検査科病理)が、市川市における口腔癌早期発見のための、細胞診を導入した新システムについて発表した。
 そのほかの演題・演者は以下の通り。
 「咀嚼運動はセロトニン神経を賦活し鎮痛効果をもたらす(生澤右子氏、医歯大大学院医歯学総合研究科麻酔・生体管理学分野)」、「後期高齢者における処方の注意点-薬剤相互作用および体内動態からの検討-(渡辺大介氏、東海大医学部外科学系口腔外科)」、「顎矯正手術による睡眠呼吸障害への影響に関する研究(外木守雄氏、東歯大オーラルメディシン・口腔外科学講座)」、「Tooth Wearの発症機序の解明とアンチエイジング歯学の展開(中田 貴氏、岡大大学院医歯薬学総合研究科歯科保存修復学分野)」、「材料のナノサイジングに基づく生体反応とその応用(亘理文夫氏、北大大学院歯学研究科生体理工学教室)」、「臨床教育用患者ロボットの開発(間所 睦氏、昭和大歯学部歯科矯正学教室)」、「抗凝固療法患者の抜歯に関する医師を含めたガイドライン作成案について(矢郷 香氏、慶應義塾大医学部歯科・口腔外科教室)」