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2016年4月23日

日本顕微鏡歯科学会第13回学術大会が盛大に開催

「顕微鏡が歯科医療を変える」をテーマに

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 さる4月23日(土)、24日(日)の両日、ホテルニューオータニイン札幌(北海道)において、日本顕微鏡歯科学会第13回学術大会(川上智史大会長、辻本恭久会長)が「顕微鏡が歯科医療を変える」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士ら370名以上が参加し盛会となった。

 本学術大会では2日間にわたり、基調講演、学会長講演、特別講演、シンポジウム、第12回大会長賞受賞記念講演、テーブルクリニック、一般演題、ランチョンセミナーなど多数のプログラムが組まれた。

 大会初日、開会に先立ち、熊本地震で亡くなられた方々に黙とうが捧げられた。その後の学会長講演では、辻本恭久氏(日大松戸歯学部診療教授)が「日本顕微鏡歯科学会の歩み」と題して登壇。前身である日本マイクロスコープ研究会発足時から現在に至るまでの学会の歩みを、当時の懐かしい写真なども提示しながら年を追って紹介するとともに、今後の本学会の展開についても言及した。

 特別講演では、北市伸義氏(北海道医療大教授、眼科医)による「眼から考える紫外線と青色光の影響」、Dr.Jun Sang Yoo(大韓民国ソウル大教授)による「10 years long term clinical outcomes of Biofilling & Rationale」の2題が行われた。なかでも北市氏は、パソコンやスマートフォンなどの液晶画面のバックライトに使用される青色光の特徴と、サーカディアンリズム(概日リズム)への影響について詳説した。

 2日目は、磯崎裕騎氏(香川県開業)、松本邦夫氏(東京都開業)、三橋 純氏(東京都開業)の3氏を演者に、三橋 晃氏(神奈川県開業)、笠原明人氏(東京都開業)の座長のもと、シンポジウム「マイスタイル顕微鏡」が行われた。マイクロスコープを用いた診療は現在、術者によってそのスタイル(機種や使用法、ポジショニング、直視かミラーテクニックかなど)が異なる。そこで今回、マイクロスコープをもっと活用したい、これから導入したいと考える会員に向け、臨床でのヒントを得てもらおうと企画された。
まず、3氏が自院での活用法などを講演後、会場前方にセッティングされたマイクロスコープとマネキンのあるチェアにそれぞれが座り、デモンストレーションが行われた。座長がハンディカメラで演者の手元をズームアップしたり、デモ中の演者に質問を投げかけたりと、ライブ感に溢れ、臨床に直結する新たな企画に、会場は大いに盛り上がっていた。

 会員数も約1,000名となり、ここ数年のマイクロスコープの急速な普及率とともに躍進を続ける本学会。次回の第14回学術大会は、2017年4月15日(土)、16日(日)の両日、一橋講堂(東京都)にて鈴木真名大会長(東京都開業)のもと開催予定。