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2016年5月26日

第10回アジア小児歯科学会/第54回日本小児歯科学会大会開催

「Kizuna(絆)- Greater Solidarity for Asian children」を大会テーマに

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 さる5月26日(木)から28日(土)の3日間、東京ドームホテル(東京都)において、第10回アジア小児歯科学会/第54回日本小児歯科学会大会(新谷誠康大会長)が開催された。アジア小児歯科学会への参加国だけでなく、他のアジア諸国を含めた小児歯科関係者の新たな結束を願う意味を込め、大会テーマとしては「Kizuna(絆)- Greater Solidarity for Asian children」が掲げられた。

 まず、大会1日目の26日には、プレコングレスセミナーとして月星光博氏(愛知県開業)による講演「Dental Traumatology for Children & Adolescents」が行われた。

 続いて、大会2日目の27日には、レクチャー2題、歯科衛生士委員会企画シンポジウム、ICDASシンポジウム、基礎研究シンポジウム「Genetic disorder and Tooth development」、IAPDレクチャーズ、共催セミナーなどが行われ、杉山精一氏(千葉県開業)、有田憲司氏(大歯大教授)の座長のもと行われたICDASシンポジウム「新しいう蝕診査ICDASとICCMS臨床・保健・歯科教育への導入」では、杉山精一氏、高木景子氏(兵庫県開業)、Chew Hooi Pin氏(University of Malaya, Malaysia)が登壇し、それぞれ「診療室」「障害者歯科センター」「歯科大学教育」において、ICDASがどのように取り入れられ、活用されているかが紹介された。

 大会3日目の28日には、臨床シンポジウム、口から食育を考えるシンポジウム、女性小児歯科医委員会企画リレー講演「202030 男女共同参画の推進 PartIII」、KAPD(韓国小児歯科学会)招聘講演、Lion Award受賞講演、アジア途上国の現状(招待シンポジウム)、全国小児歯科学会(JSPP)企画講演などが行われた。山崎要一氏(鹿児島大教授)、嘉ノ海龍三氏(兵庫県開業)の座長のもと行われた臨床シンポジウム「口の生活機能と特性から育つ子どもの心と身体」では、有田信一氏(長崎県開業)、嘉ノ海氏、Kitae Park氏(Sungkyunkwan University, Korea)、石谷徳人氏(鹿児島県開業)が登壇し、子どもの健全な成育における継続的な口腔管理と早期からの不正咬合の是正の重要性を示した。また、「Country Reports from outside of PDAA-Kizuna(絆)symposium」と題して行われた、アジア途上国の現状シンポジウムでは、ネパール、ミャンマー、東ティモール、ベトナム、トンガ、からの演者が登壇し、各国の小児歯科の現状について報告した。

 3日間を通じ、国際色豊かなプログラムが組まれ、国内はもとより海外からも多数の参加者を得て、盛会であった。